不眠における睡眠薬の活用

不眠要因

 

 

不眠の要因としては様々なことが考えられます。もっとも多いものとしては、「精神的心理的要因」によるものです。
精神的ショックや急激なストレス、生活上の不安などに対して一時的にあらわれる不眠です。

 

次に「精神的医学的要因」によるものがあります。精神科、心療内科でみられる精神疾患すべてにおいて不眠があらわれます。精神疾患とは、うつ病、うつ状態、神経症、総合失調症などのことです。

 

次に「身体的要因」によるものがあります。狭心症や心不全、不整脈などの発作や気管支喘息、肺疾患などによる呼吸困難、アトピー性皮膚炎などによるかゆみ。その他の疾患による痛みや発熱などによる不眠です。この場合は内科的治療が必要となります。

 

またまれな例ですが、夜間ミオクローヌスという骨格筋の不随意収縮つまりてんかんが夜間に起こり不眠が起こることもあります。

 

次に「薬物使用、アルコール依存」による要因があります。アルコールを飲まないと眠れない、薬を飲まないと眠れないなど依存性が強く寝ても眠りが浅くすぐに目覚めてしまいます。また飲まないと眠れないという悪循環を繰り返すものです。タバコや降圧剤、ステロイド、甲状腺剤などの要因によるものもあります。

 

他に「生理的要因」もあります。引越しなどによる生活環境の変化、気温や騒音など睡眠時の環境によるものなど様々です。